とまあ、二回通してのリハ終了。ジェイクさんと握手。
会場いっぱいの大声で皆さんに「本番、宜しくお願いしま~す!」
を言って、楽屋に戻る。
18:00 当日券販売開始。
僕の生徒さんだけでも83名は確実に当日券で来る事に
なっている。いい席が取れますように。
開演までまだ1時間もある。
家、すぐそこだからシャワーでも浴びに帰ろうと
本気で思ったけど、何かあったらしゃれにならないから
じっとしておこう。
暫く楽屋のモニターからジェイクさんのリハ音が聞こえていたが、
いつの間にか無くなっていた。
もう、ジェイクさんも衣装に着替えなきゃ。
暇なんで、廊下に出て、エイベックスの方に話しかけてみる。
「リハ、どうでしたか??」
「すっごく安心して聞いていられましたよ」
ヨカッタ。
安心したところで、時計を見る。
18:30 開場時間。
お客さん、集まってるかなあ。ロビー見に行こうかなあ。
あ、いやいや、うろうろしないでおこう。
手持ち無沙汰でウクレレをいじり始める。
全然関係ない曲を弾きまくる。
今日、弾く曲、MIDORIに勝手に作詞して遊ぶ。
お料理バージョン、「生春巻きを~ 油で揚げ~て~」
失恋バージョン「あんな~に~最初、優しかったのにぃ~」
あかん。ツボッた。この遊び、おもろいなあ。
ドアをノックする音。顔見知りの音響さん。
ちょうどヨカッタ。リハの時の不思議な体験をぶつける。
「そりゃそうですよ。あれ、モニター100万、フロント1.000万
ですもん。金額も構造も全然違うんですよ。」
納得。醤油う事ね。最上級の機材は全然違うのね。
こりゃ、そういう意味でもスゴイ経験をさせてもらってるんだあ。
構造を詳しく聞いたので書きたいけど、みんな多分
その話は良いから!!って思ってるだろうから割愛。
再び、ドアのノック音。
ウクレレメーカーの老舗、KAMAKAが発刊しているフリペ、「ウクレレ時間」の取材を受ける。
「スイマセン、今日ギリギリまでKAMAKAかGストか悩んだんですが、
結局Gストにしました。ごめんなさい!」と正直に告白。
「全然構いませんよ~」
ライターさん、芸能人みたく、目が覚めるほどの美人。
KAMAKAの魅力は?なぜウクレレを始めたの?など色々聞かれたが、
覚えてるのはライターさんの美しさのみ。
次号に載るそうですので、是非、ご覧下さい
19:00 開演時間。「本日は…」のカゲナレが流れる。
いよいよ始まる!!
その数分後、リハと同じようにジェイクさんのウクレレが
聞こえ出した。
あ!とうとう始まったんだ!!テレビを見てそれを再確認。
チューニングを済ませ、出番30分前に必ず飲む、
QPコーワゴールドとリポDを、いつも通りにゴクン。
だんだん落ち着かなくなってしまい、ウクレレを持って
廊下に出る。
廊下でMIDORIを弾きながら、うろうろ。うろうろ。
「生春巻きを~」
いやもう、生春巻きはええっちゅうねん。
あ、そう言えばリハーサル、家で弾いてるよりリラックス
してたなあ。緊張なんて、そういえば微塵もなかった。
緊張の存在すら忘れていた
それなのに、本番は別で、なんかどんどんそわそわしてきた
そんな僕を見て、J子さん、「緊張してます??」
僕、「もちろん緊張してます!!」
でも、この時はいうてもまだ緊張20%くらいだった。
が!!7曲目の出番が近づくにつれ、その数値は右肩上がり
普段ステージや番組では全然緊張なんかしないのに
珍しく緊張してしまっている。
ジェイクさんの「ドモ、アリガトゴザイマシタ」のMC。
ああ、また1曲終わってしまった。
エイベックスの方が近づいてきた。
「では、そろそろ、行きましょう」
「は~い!」←精一杯、平静を装って返事。
さっきと同じように舞台袖に到着。
JAKEさん、ギターでTAIYOを弾いている。
こ、この次やん
緊張がついに100%に達した。
TAIYOが終わり、ジェイクさんのMCが始まる。
緊張120%。
以下、一言一句違わず記載。
「今年のツアーは楽しい企画がいっぱいです。
その企画の一つとして、NHKテレビ、MIDORIのテーマソング、
MIDORIを一緒に演奏してくれる方を募集しました。
厳しい審査の結果、今日のMIDORIのサポートアクトに選ばれた方は、
Please Welcome to the stage! ボンボ藤井さ~ん!
よろしくお願いしま~す!」
よっしゃ!!出番じゃ~!!
あれ?
あれ!?
つづく